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リネン(亜麻)について
(1) リネンの産地と栽培
(2) リネンの歴史
(3) リネンの語源
(4) リネンの特徴
(5) リネンの文化と特性
(1)リネンの産地と栽培

リネンは、亜麻科の一年草で、原産地は小アジア地方といわれていますが、現在の主産地は、比較的寒い地方が多く、主にフランス北部・ベルギー・ロシア・東欧諸国及び中国地方です。
リネンは、毎年同じ土地で連作すると収穫量が減り、品質も低下するので、6〜7年の輪作を行います。
4月頃に種子をまき、7〜8月に抜きとって収穫します。 
茎はマッチの軸位の太さで、1m程の高さに育ち、先端に白または紫色の花が咲き、やがてボール状の実をつけます。茎の表皮と木質部の間に繊維の束が並んでいます。
実からは、ペンキや印刷インクなどに使われる亜麻仁油(リンシードオイル)がとれます。


リネンの手紡ぎと糸捲き
アイリッシュ・リネン産業のイラスト
「1783年 英国ウイリアム・ヒンクス画」
(リズバーン・リネン博物館所蔵)

(2) リネンの歴史

製織・手織り職人
アイリッシュ・リネン産業のイラスト
「1783年 英国ウイリアム・ヒンクス画」
(リズバーン・リネン博物館所蔵)

人類が亜麻(リネン)を使い始めて1万年になります。考古学者によれば、紀元前8,000年頃より世界文明発祥の地チグリス・ユーフラテス川にリネンは芽生え、人類最古の繊維と言われております。 また最近'09年9月13日付の日経新聞等に米国の科学誌「サイエンス」へ、グルジア国立博物館とハーバード大学の国際チームがグルジアの洞窟より黒や青緑に染まった約3万年前の亜麻先染糸が発見されたとの記事が掲載されています。
古代エジプトでは、リネンは ”Woven Moonlight(月光で織られた生地)”と呼ばれ、広く神事にも使用されていました。
ギリシャ人や、ローマ人の間では、上質で純白なリネン(亜麻布) が、重宝されていました。
聖書の中にも記されている繊維として、18世紀頃はとくに多くの生産高を示しており、世界文明の発祥の地、小アジア・エジプト地方で芽生え、人類最古の衣料としてヨーロッパに長い歴史を築きあげ、現在まで衣料のファッション素材としてもその伝統を誇り続けています。


(3)リネンの語源

Linenはラテン語名Linum〔亜麻)を語源としております。リネン(Linen)を語源にもつものについて若干紹介してみましょう。

・<ライン Line>  
亜麻でできた細い丈夫な糸という意味でラインといい、「糸」という形状から「線」「筋」「列」その他多くの意味を表す言葉につながっていきます。Air Line(s)と言えば航空路または航空会社を表します。

・<リノリウム Linoleum 床材>   
Linoleum(リノリウム)とはラテン語のlinum(亜麻)とoleum(油)の合成語で、麻布に亜麻仁油と針葉樹の木粉、コルク、松ヤニ等で圧着した長尺床敷材料の総称で、最近は、その耐久性(東京丸ノ内ビルにて60年間使用)と環境問題等より見直され、英国、オランダ、ドイツ等から積極的に輸入されてます。

・<ランジェリー Lingerie 下着>   
ランジェリーは、フランス語のランジュ Linge(家庭用衣類、下着類) から出た言葉で、その布地の主材料はリネンであり、下着としてもリネンが最も多く使用されていました。そのため、ランジュは下着の代名詞となり、フランス語では下着の総称として残っています。また辞書にも Lingerie:(F) リネンの婦人用肌着 とあります。仏語では Linen を Lin(ラン) と呼んでおります。


(4)リネンの特徴

亜麻(リネン)は、通常、植物体からスライバーまでをフラックス(Flax)と呼び、糸及び製品はリネン(Linen)と呼ばれています
亜麻科に属する一年生の草木で、草丈は100日内外で80〜120cmに伸長し、茎の直径は1.5mm内外、梢部は分枝して先端に花をつけます。花は五弁の可憐な花で、色は紫または白が普通ですが、青やバラ色のものも見られます。
種子は、扁平で長卵形、長さ4〜6mm、幅2〜3mm、厚さ0.8〜1mmで、千粒量は3.5〜5g、1Lの粒数は16〜17万個です。
繊維は、茎の靭皮部ペクチン等のガム質によって融着され、 短繊維は多角形の細長いプリズム状で、両端に向かって漸次細まり、先端は尖っています。細胞壁は、厚く、中空孔(ルーメン)がありますが、他の靭皮繊維に比べ小さくなっています。 繊維の太さは、茎の性状や部位によって異なりますが、通常その幅は15〜19ミクロン、長さは20〜30mmで、この様な短繊維が分枝によって10〜45個連結して、網目状の緩やかな繊維束を形成しています。しかし結合の度合いは、品種、育成条件、茎の部位等によって異なります。
(5)リネンの文化と特性

 ヨーロッパにおいては、その長い歴史の中で、リネン文化といわれるものがあります。                                                        例えば、「ホームリネン」といえば シーツ、ピロケース、パジャマ、バスタオルなどを指し、「テーブルリネン」といえば、テーブルクロス、ナプキンなどを指します。このように リネンは、豊かな心地よいライフスタイルに欠かせないものとして、生活に密着しているのです。これは リネンが数々の素晴らしい魅力を備えた珠玉の天然繊維だからです。

●吸水・発散性に優れています
リネン素材は、肌にやさしく、サラッとして、爽やかな涼感があるのが大きな特性です。それは、コットンやシルクに比べ、吸水・発散性に優れているため、水分や汗をすばやく吸い取り、かつ発散させるからです。


●タフで清潔さを保ちます
リネンは天然素材の中で、最も汚れが落ちやすく、洗濯にも強い素材です。繰り返し洗うごとに柔らかさはいっそう増し、白いものはさらに白くなります。
世界の一流ホテルがベッド回りやテーブル回り、バス回り等にリネンを使用する理由がここにあります。

●お肌に、心に優しい素材で
リネンの繊維にはペクチンが含まれているため、触れてもチクチクせず、つねにソフトなので、お肌にそっと当ててみたくなります。
夏には、汗をすばやく吸い取ってくれるので、身体はいつも爽やかで清涼感に包まれます。さらに防カビ性に優れ、雑菌の繁殖を抑制するため、臭いも抑えます。
また逆に、繊維の中に空気が含まれていて、天然のサーモスタットの役目を果たしてくれるので、寒い季節には暖かく包み込んでくれます。つまり、リネンはオールシーズンに適した繊維なのです。

リネン製品

もっとリネンにについてお知りになりたい方はこちらへ。
帝国繊維株式会社 http://www.linenshop.jp/index.html
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